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アコマジ2 


はい、というわけで第二部な腐。

でも今回前半はアレだけど後半は…後半だけ見ると少女マンガっぽぃ気もする!!

まぁBLな少女マンガもふつーに出てる今のご時勢全部少女マンガぽぃじゃん、と言われるかもですggg

でもシリアス風味な第二部です。

第三部辺りから本格的な腐になる…はず。

いちゃいちゃシーンとか苦手すぎるからどうなるかわかんないけど、ね!!

 しんしん、しんしん――

 結局、僕が教会を出る頃、すっかり日は沈んで。
 なんでそんな遅くまで――、って。そりゃ、ほら二人きりの部屋でなんて。まして僕とソリンさんが一緒にいたらなんて!!

…気の張り合う相手でもなく、快適温度の病室で、だらだらとおしゃべりを続けているうちに睡魔の誘惑に負けたのでした。僕が教会に行った日のいつものパターンだったりとかして。

 空を埋める一面の雲が、その灰色の雲から真っ白な粒を、ぽろぽろぽろぽろ、涙を流すみたいに零していた。
 修道服の上に、コートを重ねる。真っ黒で柄も何も無い、安物コート(教会指定)。
 汝神の修練者、贅沢を廃し、己に厳しく有れ。
 聖書に書かれた誰だかの格言。
 聖書を一字一句違わず言えたのも今は昔のありおりはべりいまそかり。
 クリスマスを前にした冬の日は、歩くだけで耳が痛んで、手の先がかじかむほどに寒かった。時折吹く風は安物の衣服は容易くすりぬけて、躰がぶる、と震え上がる。
 寒いのは嫌い。雪も嫌い。冬も嫌い。嫌いだらけのダメライト――。僕のあだ名。
 それでも、家に帰るために。僕はずりずり、右足を引きずって歩く。
 帰っても、暖炉が無いから寒いんだけど、そこは目を瞑る方向で。暖炉は無くても、ぬくい布団が待ってるし!

 なんて、意気込みながら背中を丸めたとろい歩行。
 その、すぐ横を、アコライトが歩いていく。
 胸を張って、まっすぐに。

 寒くないのかな。同じ服を着ているのが信じられない。
 体を縮めて、両手に息を吐きかける。ほんの少し手が温もりに包まれた。すぐに消える。
 ずび、と。
 ちょっぴり痛くさえある鼻を啜り啜り、プロンテラ大聖堂から、噴水のある町の中心へ。
 けれど右足が動かないから、僕の歩くスピードは遅く、さっきのアコライトは僕を軽々追い抜いて、5分と立たず、雑踏の中に埋もれていった。
 いいんだ、きっと最後は亀が勝つって昔話ではお決まりだから。
 言い聞かせながら、自分のペースで。
 ずりずり、片足を引きずりながら進んでいく。片足だけだと、急げばすぐに体力がなくなるから。
 道具屋、装備屋、精錬所――その裏手には宿屋もあるその場所は、待ち合わせにも、買い物にも、何かと人の賑わう場所で。
 更にプロンテラ、南門へと続く道は壮大な露店通り。冒険者達が勝ち取った戦利品を、製作した薬品、武具を売る巨大マーケット。

 プロンテラで揃わないものは、他でも大概揃わない――

 そう、冒険者たちに囁かれるほどに、大きなマーケットになっている。

 季節はクリスマスを控えて、噴水前の木々には既に飾りつけが施され、イルミネーションがきらきらと。
 料理は出来ない、掃除も得意じゃない、仕事も、色々――片足が不自由、っていう以外にも色々と、事情があってできなくて。
 だからせめて、ウルが喜ぶようなプレゼントを探してみよう、とそう思った。
 弱い敵を倒してほそぼそと貯めた貯金と相談しながら、ウィンドウショッピング。
 ウルが欲しがりそうなもの――なんて、実用的なものしか思い浮かばないや…。
 どうしよう、と頭を抱えて、ふと見た露店の、銀の指輪。格安。手持ちと比べて、二個でも買える!!
 でも、指輪とか――あげたら気味悪がられるよねー…。
 片想いは茨の道で、同性愛はマグマの道。
 ぬいぐるみとか、好きなのかなぁ。ぬいぐるみ商人の露店を目指しながら、考える。
 脳裏に浮かぶ、ぬいぐるみを抱きしめるウル(7さい)。萌えッ!?
 ぶふっ、とか自分の妄想に鼻血が。
 ちなみに7歳のウルは確か、お古で貰ったQDロッドなんて持ってた。現実って悲しい。
 いやだからこそ!(主に僕の)夢のためにも可愛いぬいぐるみとかウルにあげねば抱かせねば!!なんてちょっぴり足を急がせて、

 路地を出て、開けた視界、ぬいぐるみ商人の露店先。

 ウルと、ハイウィザードの、綺麗なお姉さん。

 楽しそうに、ぬいぐるみを選ぶ二人の、姿――。









 あいつを拾ったのは、そういえばこんな雪の夜だったか――
 雪。女神の名で崇められ、悪魔に喩え疎まれて、ただ降るだけの雪は、けれどそれだけで大きな意味を持つ。
 などと、考えるのはストームガストについての研究課題を出されたからだが――。
 ウィザードへの転職試験が近い。授業内容は、日に日に複雑な上位魔術のものになっていく。

 こんなときは――あいつのふやけた笑顔でも見たい。

 疲れるが。
 疲れるが、役立たずだが――ただそれでも、あいつとは古い付き合いだから。
 一緒にいれば、ただそれだけで肩の力が抜ける。
 会えばどっと疲れるのに、その疲れは不思議と残らずに、それまでの疲れと一緒にすぐ消える。
 そんな、妙なヤツなのだ。

 だから、妙に疲れた今日なんかは。
 あのアホのふやけた笑顔と、ホットミルクでも飲みたい気分。
 ホットミルクすら焦がすアホだから自分で淹れないといけないが。

 まったく、と。苦笑いが零れ出る。

「なんだか嬉しそう」
「何がですか」
「か、お、が。好きな娘の事でも考えてた?」

 好き…って。あのアホライトが?
 隣を歩くハイウィザード…ケイリー先輩へ、馬鹿かあんたは、と言いかけて。

 脳裏で身をくねらせるルイの姿が克明に描き出される。全裸で。

「勘弁してください…」
「わ、本当に嫌そう…何想像したの?」

 おはようのキスは?とか今朝のルイのアホな言葉が蘇る。
 同性愛の趣味は無い。断じて。
 それくらいなら先輩とのほうが…なんていいかけて止める。余計話が面倒になりそうだ。

「ん。じゃ、ぁー…今日は誰か恋人にプレゼント、とかじゃないの?」
「全然全く違います。家族サービス――というか、駄犬への玩具(プレゼント)ってところですよ」
「家族サービスかー。せーっかく、ウル君にも春が!って思ったのに」

 あーあー、なんてくすくすと微笑みながら言う先輩。
 何かと世話を焼いてくれる優しい先輩なのだが、この人僕達がどういう風に言われているのか知らなのだろう…。
 僕と先輩は、幼馴染というか――感覚としては、姉弟が近い。
 決して超えられない壁で、いつも助けてくれる手で。
 そういう関係は、心地よくもあり、たまに妬ましくもある。
 それでも、結局。未熟な僕は彼女に支えられ、助けられ――自分の未熟さを恨めしく思う、そんな無駄なサイクルに嵌るのだ。
 ふわり、と。
 雪が先輩の鼻先へ舞い降りて、溶けた。
 すい、と視線を夜空に向けて、先輩は楽しそうに言う。

「寒いねー」
「そこまで寒いってわけでもないでしょう」
「そうかなぁ…」
「ええ」

 あの日よりは――
 あいつと再会したあの日よりは、よっぽどマシだ。

 泥塗れの服で、絶望だけしか映らない瞳で、寒空の中――死んだ捨て犬を抱いていた。

 死んだ犬を抱くのは犬の死に悲しむのではなく、せめてもの温もりを求めて。

 こけた頬。紫色の唇。歪なまでに折れ曲がり、変色すらした右の足。

 自ら動くことも出来ないほどに凍えたアコライト。

 一瞬、というより――数秒。
 それが誰だかわからなかった。
 ぁ――、とか細い声で。
 ウルだぁ、なんて。
 間抜けた声で、あいつが言うまで。

 俺はあいつに、気付くことすらできなかった。

「ねー、ウル君、いつまで先輩って呼ぶの?」

 寝ぼけた質問で我に還る。
 ケイリーねえさん、なんて呼んでいた頃もあったか。

「ずっとですよ」
「い、け、ずー」

 ふふふ、と先輩は笑う。
 ルイが似たのかルイに似たのか。その気の抜けた笑みに、思わず小さく、笑みが零れた。
 さて――あいつはどんなぬいぐるみが好きだったか。
 季節はクリスマス。男同士でむさいにしても、たまにはプレゼントくらい、やるのもいい。
 ずり、と。ルイの足音を引きずる音が聞こえた気がしたが――あの寒がりの雪嫌いが、こんな日に外にでるわけもないか。

「ね、ね。ウル君、ウル君。プレゼント商人のチョンチョン人形と、そこの露店のオシリス人形、どっちがいいかなー」
「なんでそんな際どい二択にするんですか…」

 人選を、間違えたか。
 か、わ、い、い!!と言い張る先輩に思わず僕は頭を抱えた。
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2009.06.03 Wed. 23:12 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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